どうも、爬虫類ブロガー“SHU”です。
本来、自然界で生活している爬虫類をペットとして室内で飼育すると、どうしてもカルシウム不足になってしまいます。爬虫類にとってカルシウムは、健康な骨や甲羅を維持するために欠かせない栄養で飼育下では補う必要があります。そこで今回はカルシウムを含めビタミンやミネラルなど、爬虫類の栄養管理におすすめのサプリを紹介したいと思います。ぜひ参考にしてみてください!
はじめに
なぜ爬虫類にとってカルシウムが必要なのか?
飼育下の爬虫類・両生類に最も不足がちなのがカルシウムです。カルシウムが不足すると骨代謝に障害が生じ、骨・甲羅の軟化や形成不良等を起こして最悪の場合死にいたります。そのため粉末状のカルシウム剤を、給餌の際には必ずまぶしてから与えるようにしましょう。
また爬虫類や両生類のような脊椎動物はリン酸カルシウムで構成された内骨格を持つため、リンとカルシウムの摂取バランスも重要です。多くの場合はリン:カルシウム=1:1.5が望ましいとされており、リンを過剰に摂取しすぎるとカルシウムが充分に吸収されなくなり意味がありません。リンは通常与えているエサ(昆虫など)に充分含まれているため、バランス良くエサを与えていれば不足することはほとんどありません。
昼行性爬虫類にはビタミンD3が入っているものを、夜行性爬虫類にはビタミンD3が入っていないものを選びましょう
カルシウムが吸収されるためにはビタミンDが必要で、カルシウムをいくら摂取してもビタミンDがなければ体内にほとんど吸収されません。通常ビタミンDは紫外線に当たることによって体内で生成されますが、室内で飼育している爬虫類はいくら性能の良い紫外線ライトを使用していても不足しがちになってしまします。特にフトアゴヒゲトカゲなどに代表される昼行性爬虫類には、ビタミンD3が入ったサプリがおすすめです。ただ、ビタミンD3の与えすぎには注意しましょう。カルシウムであれば過剰に摂取しても自然と体外に排出され体に影響を与えることはありませんが、ビタミンDを過剰に摂取しすぎると体の各組織にカルシウムの沈着を起こしたり、腎臓にダメージを与えたりと体によくない影響を与える可能性があります。こういった過剰症を避けるためにも、メーカーが推奨している使用頻度や容量を必ず守るようにしましょう。
またヒョウモントカゲモドキなどに代表される夜行性爬虫類は昼行性爬虫類のように多くビタミンDを必要としないため、基本的にはビタミンD3が入っていないものを選びましょう。昼行性爬虫類よりも、ビタミンDの過剰症になりやすい可能性が考えられます。
爬虫類の栄養補給には「ガットローディング」や「ダスティング」という手法が一般的
爬虫類の栄養補給には「ガットローディング」や「ダスティング」という手法が一般的です。ガットローディングとは、あらかじめミールワームなどエサとなる昆虫に野菜屑やドッグフードなどをエサとして与え間接的にビタミンなどの含有量を上げる方法です。ダスティングとは、炭酸カルシウムなど粉末タイプのサプリをエサの表面にまぶしてミネラルバランスを矯正する方法です。
- ガットローディング
昆虫に高栄養価の餌を与えることで餌昆虫自体の栄養価をアップさせること
- ダスティング
昆虫の栄養価を補うためにカルシウム剤やビタミン剤をまぶすこと
昔、爬虫類飼育の間でダスティングによるカルシウム剤やビタミン剤の過剰摂取が多く問題になったことがあり、その時ガットローディングなら過剰摂取を避けられるのでは?といった考え方が広まったようです。ガットローディングに関してはネット上で様々な意見が飛び交っており確かにするにこしたことはないのですが、実際には日本の爬虫類飼育ではガットローディングはあまり行われておらずダスティングが一般的なので、今回はダスティングに絞っておすすめのサプリを紹介したいと思います。
爬虫類の栄養管理におすすめのサプリ
爬虫類用サプリは、様々なメーカーから数多くのアイテムがリリースされています。
- 【スドー】カルシウムパウダー 80g
- 【ビバリア】レップカル シリーズ
- 【ジェックス】エキゾテラ シリーズ
- 【ポゴナ・クラブ】爬虫類牧場パウ シリーズ
- 【ポゴナ・クラブ】爬虫類牧場パウ・プレミアム シリーズ
- 【パピエ・シー】ネクトン シリーズ
- 【月野野ファーム】マルベリーカルシウム 120g
【スドー】カルシウムパウダー 80g
過剰症が危険なリン・ビタミンD3を含まない粉末タイプの炭酸カルシウムです。
【ビバリア】レップカル シリーズ
●カルシウム 微粒 93.5g
過剰症が危険なリン・ビタミンD3を含まない粉末タイプの天然カルシウムです。
●カルシウム ビタミンD3入 微粒 93.5g
過剰症が危険なリンを含まない粉末タイプの天然カルシウムです。
カルシウムの吸収を助けるビタミンD3入りなので、与えすぎには注意してください。
●カルシウム ビタミンD3入 粗目 156g
過剰症が危険なリンを含まない粗目の粉末タイプの天然カルシウムです。
カルシウムの吸収を助けるビタミンD3入りなので、与えすぎには注意してください。
●マルチビタミン ハープティバイト 微粒 93.5g
全ての爬虫類・両生類の栄養補助食品です。
コオロギなど昆虫の場合は、ハープティバイトとカルシウムを1:1の比率で混ぜ合わせ餌にコーティングして給餌してください。
【ジェックス】エキゾテラ シリーズ
●カルシウム 40g・90g
過剰症が危険なリン・ビタミンD3を含まない粉末タイプの炭酸カルシウムです。
●カルシウム+ビタミンD3 40g・90g
過剰症が危険なリンを含まない粉末タイプの炭酸カルシウムです。
飼育下で不足しがちなカルシウムに吸収を助けるビタミンD3を配合しています。与えすぎには注意してください。
●マルチビタミン 30g
不足しがちなビタミンやミネラルなど10種類以上を含有したパウダーで、ビタミンA中毒の心配がないβカロチンを使用したサプリメントです。
コオロギなど昆虫の場合は、マルチビタミンとカルシウムを1:1の比率で混ぜ合わせ餌にコーティングして給餌してください。
●イオンチャージ 120ml
身体の機能維持に必須で体内で合成できない電解質(イオン)&ビタミンD3サプリメントです。体内に吸収されやすいリキッドタイプ。
【ポゴナ・クラブ】爬虫類牧場パウ シリーズ
●爬虫類用炭酸カルシウム 152g
過剰症が危険なビタミンD3を含まない粉末タイプの炭酸カルシウムです。
●爬虫類用ミネラルパウダー 95g
過剰症が危険なビタミンD3を含まない粉末タイプの炭酸カルシウム&ミネラル(マグネシウム・ナトリウム・カリウム・鉄・銅・亜鉛・ヨウ素・セレン・マンガン・モリブデンなどを含む数十種類のミネラルに加えキトサンを配合)。
キトサンは昆虫の表皮やウロコに含まれる動物性の繊維質ですが、免疫力を高めコレステロールを下げる働きがあると言われています。
●爬虫類用総合ビタミン 86g
ブドウ糖と米糠をベースに、ビタミンA・C・D3・Eの栄養素が入った粉末タイプのビタミンです。
【ポゴナ・クラブ】爬虫類牧場パウ・プレミアム シリーズ
●ゴールドカルシウム 132g
国産天然カキ殻が主原料の過剰症が危険なリン・ビタミンD3を含まない微粒タイプの炭酸カルシウムです。
●キングカルシウム 200g
国産カキ殻が主原料の過剰症が危険なリン・ビタミンD3を含まない粗粒徳用サイズの炭酸カルシウムです。
●レインボーカルシウム+AD3 132g
国産カキ殻が主原料の過剰症が危険なリンを含まない微粒タイプの炭酸カルシウム&ビタミンAD3です。
●ザ・レプタイルサプリ 140g
ぶどう糖・国産カキ殻・キトサンなどが主原料のビタミンA・D3・C・E・炭酸カルシウム・マグネシウム・キトサン・ミネラル(ナトリウム・カリウム・鉄・銅・亜鉛・ヨウ素・ホウ素・セレン・マンガン・モリブデンほか)を含むペット用総合栄養剤です。
【パピエ・シー】ネクトン シリーズ
●ネクトン REP 35g・75g
爬虫類・両生類用の粉末タイプのビタミンD3入りカルシウムです。
ビタミンAが高い濃度で入っており、微量元素もバランスよく構成されています。
●ネクトン REP-COLOR 35g
爬虫類・両生類用の粉末タイプのビタミンD3入りカルシウムです。
ネクトン-REPに天然のカンタキサンチンとアポカロチナルを配合し、個体の色素向上を約束するものです。濃い色彩を発色させ、あせた色を際立たせるとともに、脂肪組織や外皮、皮膚に貯留されます。使用からほぼ一ヶ月程度で効果が確認できます。
【月野野ファーム】マルベリーカルシウム 120g
過剰症が危険なリン・ビタミンD3を含まない粉末タイプのカルシウムです。
カルシウムに桑の葉(マルベリー)のパウダーをふんだんに添加し、天然素材だけで作られています。
まとめ
我が家で飼育しているヒョウモントカゲモドキやフトアゴヒゲトカゲなど昆虫食爬虫類には、餌もフタホシコオロギなどのコオロギやレッドローチやデュビアといったゴキブリ・ミルワームなど様々な生餌昆虫を与えています。またサプリもひとつのものに偏って与えるのもよくないかなと思って、きらす度にその時気になったサプリを複数購入して使用するようにしています。要は、爬虫類も両生類も自然界でコオロギだけを食べて生きているわけではないので、人間と一緒でいろんな餌やサプリをバランス良く与えることが大切なんじゃないかと思います。皆さんも今回気になったサプリがあれば、実際に購入してみてみてはいかがでしょうか?