ヒョウモントカゲモドキ(レオパードゲッコー)モルフ図鑑

どうも、爬虫類ブロガーのSHU(@kitajimashuichi)です。

ヒョウモントカゲモドキのモルフには単一モルフと単一モルフ以上を掛け合わせて作出されたコンボモルフとよばれるものまでバリエーション豊富でさまざまな色彩を持つ個体が多く流通されているのも大きな魅力のひとつでしょう。

この記事では流通量も多い定番のモルフから最新のレアモルフまでさまざまなモルフを紹介したいと思います!

 

ヒョウモントカゲモドキのモルフ

野生型タイプ

・アフガン

野生型のひとつでアフガニスタン南東部に分布されるといわれる原種ベースの種類です。まさに豹紋の名にふさわしい模様となっています。日本国内でブリードされた個体と欧米でブリードされた個体で表現がまるで違いますがいずれもアフガンとされています。

・ファスキオラータス

「帯状の」という意味を持つように他の野生型の種類と比べ、成長すると黒いスピット同士が繋がり、帯状の模様になる特徴を持っています。

・モンタヌス

モンタヌスとは山という意味でこの亜種が山岳エリアに生息していることを表しています。他の野生型と比べて黒いスポットの数が多く、また黒みが強い個体が多いのが特徴です。

・マキュラリウス

野生個体が流通していたころに最も多く流通していたタイプでパキスタンなどに主に分布しています。ハイイエローによく似ています。

ハイイエロー系

さまざまな品種の祖ともいえる最初に作られたモルフがハイイエローです。そんなハイイエローの流れを色濃く継承したモルフを紹介したいと思います。

・ハイイエロー

黄色の強い野生種を選別交配して作られた元祖モルフです。現在ではほとんど流通をしていない原種タイプに変わってノーマルと称されることも多く、もっとも流通量が多くポピュラーなモルフです。スポットの少ない個体などもいます。

引用:キョーリン

ハイイエローのベビーです。アダルト個体には表現されないバンド模様があり、これはこれでとても可愛いですが成長とともにバンド模様は消失します。

・ハイパーザンティック

ハイイエローの中からさらに選別交配をしてより黄色を強く、黒いスポットやバンドを明確に黒くすることを目指して作られたモルフです。

・クラシックハイイエロー

クラシックハイイエローの名で流通された黒いスポットは少なく、黄色部分がより明るい表現となっている個体です。

・ジャガーノート

選別交配されたアフガンやファスキオラータに名付けられたモルフです。遺伝的に固定された品種ではなく特定のブリーダーによるブランド品種です。

タンジェリン系

その鮮やかなオレンジカラーをベースにしたモルフです。現在流通する多くのコンボモルフのベースにもなっている定番モルフです。

・タンジェリン

地色が濃いオレンジをした美しいモルフですが現在ではタンジェリンとしての呼び名だけで流通する個体は少なく、個体の特徴のひとつ(色彩)として扱われることが多いです。

・ハイポタンジェリン

引用:キョーリン

ハイタンの略称で高い人気を誇るモルフです。ハイポメラニスティック(黒色色素減少)とタンジェリンの両方の特性を持ち合わせたモルフで、模様が少なくて薄くオレンジ色が強いのが特徴です。主流の品種となっています。

・スーパーハイポタンジェリン

ハイポタンジェリンの中からさらに黒点が出現しないものでとても美しく人気も高いです。スーパーハイタンの略称で親しまれています。

・エメリン

背にうっすらとエメラルドグリーンの表現ができるエメラルドと呼ばれるモルフの中でさらにタンジェリンオレンジの発色が強く表現されたモルフに付けられた名称です。

・トリッドタンジェリン

タンジェリンを追求し、より赤く燃えるようなオレンジ色彩を表現した極上のモルフです。

スノー系

スノーの語源はもちろん雪のことです。体表の黄色が減少し、白い地色を増やしていったモルフです。タンジェリン系と同様に多くの複合表現の祖として扱われています。

・スノー

スノーにはマックスノー同様にブリーダーの名が冠せられたモルフが多いです。TheUrbanGecko社のTUGスノー、ReptillianGen社のGEMスノーなどがあります。

・マックスノー

海外のブリーダーで作出したJohn Mack氏の名前を付けられたスノー系モルフの代名詞です。共有性遺伝という遺伝形態を持ち、多くのブリーダーがコンボモルフのベースとしても使用しています。

・スーパーマックスノー

引用:キョーリン

黄味をまったく有さず、白い体表に黒いスポット、黒目という表現で瞬く間に人気のモルフとなりました。特に女性に人気です。マックスノー同士を掛けると25%の確率で生まれるスーパー体です。

・グラナイトスーパースノー

スーパーマックスノーの中でもとくに黒いスポットが細かいグラナイトスーパースノー。ギャラクシーにもよく似ています。

アルビノ系

ヒョウモントカゲモドキにとってのアルビノは黒色を生成する酵素チロシナーゼの働きが抑制されて通常より少なく表現される(T+アルビノ=チロシナーゼポジティブアルビノ)の現象によって引き起こされる色素変異モルフです。全体的に淡い色で黒い斑紋がラベンダーになります。

・トレンパーアルビノ

ヒョウモントカゲモドキの神様とも称される有名ブリーダー、RonTremper氏が繁殖、固定化したアルビノでヒョウモントカゲモドキの3大アルビノのひとつといわれています。

・レインウォーターアルビノ

TimRainwater氏が作出したアルビノです。他の2種と比べて色味がもっとも明るく薄い、繊細な印象が大きな特徴です。流通量はやや少なめです。

・ベルアルビノ

3大アルビノの中ではもっとも後発で発表されたMarkBell氏が作出したアルビノです。現在ではもっとも普及しているアルビノかもしれません。

・アルビノパターンレス

スポットやラインなどすべての模様が消失したアルビノモルフです。

・スーパーマックスノーアルビノ

スーパーマックスノーとアルビノを掛けたコンボモルフです。微かにスーパーマックスノーの模様を確認することができます。

ストライプ系

黒いスポットがバンド状に横に帯を作って固まるのが通常の多くの表現ですが背中の両側に沿ってスポットが縦に固まって表現されたモルフです。

・レッドストライプ

黒いスポットはあまり多くなく、タンジェリン系の濃いオレンジがストライプ状に縦に表現されたモルフです。個体によっての表現の差異は大きいです。

・ラベンダーストライプ

ラベンダーストライプは固定化されたモルフではなく、スポットやバンドの痕跡にラベンダーの色彩が表現された個体を表してよぶ表現となっています。

・ボールドストライプ

太くはっきりとした欧文の活字書体Boldから名付けられたモルフです。書体同様に太い縦ラインが入ることが特徴です。

・バンディット

ボールドストライプをさらに進化させ太くくっきりとしたストライプが特徴のモルフです。鼻上にかかる模様も本種の大きな特徴です。

・リバースストライプ

ストライプの模様は反転したような形に表現されたモルフです。少し分かりにくいですが中心部分のみやや暗い色のストライプ状のラインが入る表現となります。

ジャイアント系

数多いヒョウモントカゲモドキのモルフの中でも大きさをベースにした品種で通常の個体よりも大きく成長することが特徴です。

・トレンパージャイアント

RonTremper氏が作出した品種で基準としては生後1年を経過した時の体重で判別するといわれていますがジャイアント血統として幼体から販売されるケースも多いです。

・ゴジラスーパージャイアント

トレンパージャイアントの血統から生まれた選別個体からさらに巨大化な品種としてSteveSykes氏が作出した巨大品種です。その血筋はゴジララインと呼ばれ、人気が高いです。

その他の単一モルフ

ヒョウモントカゲモドキのモルフにはこれまで紹介してきた代表的なモルフのほかにもさまざまな個性的な単一モルフが存在しますので簡単に紹介したいと思います。

・エクリプス

エクリプスアイとも称される目に特徴を出した品種です。通常のヒョウモントカゲモドキは縦に長い瞳を持っていますがこれが黒目、もしくは前半分くらいが半月型に黒く染まる2種類の表現があり、黒目をフルアイ、半月目をハーフアイやスネークアイと呼ぶこともあります。特に黒目の個体は人気が高いです。

・エニグマ

和訳で「謎」や「不可解」という意味を持つエニグマ。その名の通り、本種の表現は独特で答えがありません。不規則に表現されるスポットにまったく共通性はなく個体差も激しく、またそれがエニグマらしいといえばそうなのかもしれません。またこの品種に見られるくるくるとその場で回ったりという行動を見せる個体もいますが健康面には問題なく、本種の個性だといえます。

・ホワイトアンドイエロー

その名の通り、黄色の強い体表に白いスポットが表現されたヨーロッパで作出されたモルフです。他の品種とかけることで変わった模様の乱れを表現するので種親としてブリーダー人気も高いです。

・ブリザード

引用:キョーリン

PrehistoricPet社によって作出されたスポットなどの模様が表現されず、白い体表が特徴的なモルフです。幼体から亜成体までは白みが強く、成長にしたがいやや黄味を帯びた色彩に変わります。

・チャコール

ハイポタンジェリンの中で地色が黒ずんでいる個体を選別して地色の黒を強めて作出した種類です。チャコールとは木炭という意味だそうでこれからさらに色彩の研究がされていく品種でしょう。

・ブラックパール

淡い色彩や明るい色彩の多いヒョウモントカゲモドキの品種の中で黒を強くすることを念頭に選別交配し作られた品種です。

その他のコンボモルフ

複数の単一モルフの特徴を合わせ持ったコンボモルフはバリエーションもとても多く、ブリーダーによって似た配合でも名称が違うなどややこしいことも少なくありません。そんな中で高い人気を誇るコンボモルフや珍しいレアモルフにスポットを当てて、紹介したいと思います。

・レーダー

ベルアルビノ+エクリプス+ハイポタンジェリン+パターンレスストライプなどをかけて作出されたモルフです。このような品種を作出するには相当の根気と時間を要するのはいうまでもありません。

・ギャラクシー

2011年にRonTremper氏が来日した際に同氏が行ったセミナー上で世界に先駆けて発表されたモルフです。スーパーマックスノーにスノーアビシニアンを組み合わせたと発表されています。

・ラプター

R(レッドアイ)、A(アルビノ)、P(パターンレス)、T(トレンパー)、O(オレンジ)でラプターと名付けられたコンボモルフです。レーダーと血統配合はアルビノ以外はほぼ似ている配合を持っています。

・ディアブランコ

ブリザードとラプターをかけて作られたコンボモルフです。スペイン語でディアブロとは悪魔、ブロンコとは白という意味なので白い悪魔という意味を持っています。その透き通る白くそして赤い目が悪魔的というような表現なのでしょうか。

・タイフーン

ラプターやレーダーで用いるアルビノをレインウォーターアルビノにして作出されたモルフです。ベースとなるアルビノ同様に本種の色彩はラプターやレーダーと比べて薄く淡いです。

・ゴースト

ゴーストと呼ばれる表現には2つの表現が存在しますが、マックスノーとハイポメラニスティックのコンボは黒いスポットが減り、ぼんやりとした薄い色彩がまさに幽霊のイメージそのものです。

・ファイアーウォーター

灼熱のように赤いブラッドオレンジの色彩が美しい最上級クラスの美しい品種です。ハイポタンジェリン系の最先端ともいうべき表現となっています。

・レッドストライプエメリンヘテロファイアーウォーター

レッドストライプとエメリンの表現がよく出ているハイグレードなコンボモルフです。こうした色彩自体が固定化されているわけではないので個体差によるところもとても大きいでしょう。

・ギャラクシーエニグマパイド

パイド表現がとても珍しい、ギャラクシーとエニグマをかけて作られたという珍しい表現の個体です。こうした個体は購入したくて出来るものではないので自身で作出に挑戦してみるのも面白いです。

・スキットルズ

エメリンやリバースストライプなどさまざまな要素を持ち合わせた美しいレアモルフです。スキットルズとはアメリカのお菓子から命名されました。

・ソナー

TheUrbanGecko社が作出したマックスノー×ベルアルビノ×エニグマ×エクリプスの美しいコンボモルフです。

・バイオレッドポーション

タンジェリン系の色彩を基本としながらも紫や赤の表現が美しい世界に1匹しかいない極レアモルフです。遺伝性などの興味は尽きません。

 

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では、みなさんもよい爬虫類ライフを!

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2018.12.15