フトアゴヒゲトカゲの日常管理【繁殖編】




どうも、フトアゴブロガーのSHU(@kitajimashuichi)です。

フトアゴヒゲトカゲは多産で知られるトカゲです。繁殖をさせようと思ったなら、孵化したベビーをどうするのかということを事前に計画しておくことが必要です。

この記事では、フトアゴヒゲトカゲの繁殖について紹介したいと思います!

 

繁殖のはなし

ウィンタークーリング

冬眠するほどの低温ではなく、日中に活動できるくらいの温度まで上がるけれど夜間には活動できないほどの低温に下がるという状態をウィンタークーリングとか、単にクーリングと呼んだりします。フトアゴヒゲトカゲの場合は夜間の温度を15℃くらいまで下げてクーリング処理を行う時期を、2〜3ヶ月ほど経験させることによって繁殖活動を誘発できるとされています。

しかし実際は、特に意識して低温処理をせずとも勝手に季節の変化を感じてクーリング状態に入るのがフトアゴヒゲトカゲの特徴です。成熟した個体では、どれだけしっかりと温度管理をしていても勝手に休眠期に入ってしまうことが多いです。そうなると突然エサを食べなくなるが、拒食状態とは違って痩せていくことはありません。ついつい心配になってしまいますが、大人になった証拠だと思ってクーリング期を受け入れ、無理矢理エサを食べさせることのないように注意しましょう。

交尾

クーリング期の間に別々にしておいた雌雄を春になってから同じケージ内に入れると、すぐにオスはメスを追いかけて交尾を行おうとするはずです。ケージが狭いと交尾がうまくいかないこともあるようなので、なるべく広めのスペースを用意するか部屋を仕切って放し飼いにしてみるという方法もあります。

特にクーリング期を経ていなくとも、喉を真っ黒にしてボビング(頭をカクカクと上下に振る行動)をしているオスならば大抵は交尾に成功するはずですが、やはりしっかりと低温を経験している個体同士の方が受精率も高く、産まれてくるベビーも健康な個体が多いといいます。

交尾の際には、オス個体がメスのうなじに噛みついてガッチリとホールドします。かなり荒々しく見えるので少し不安になります。

雌雄の判別

オス成体では総排泄孔の手前に並ぶ前肛孔と腿の裏側に並ぶ大腿孔が発達しますが、若いうちは尾の付け根の膨らみ方で判別する方法が正確です。オスではこの部分にへミペニスが存在するため、一対の膨らみが確認できますが、メスにはそれがありません。

産卵〜孵化まで

交尾を済ませてから、およそ1ヶ月弱で産卵が始まることが多いです。抱卵したメス個体は産卵時期が近づいてくるとエサを食べなくなり、床材を掘るような動作を繰り返します。そうなったら産卵床を用意するのですが、ケージ内に土を入れた大きいタッパーなどを入れておく方法だと、なかなかそこを気に入ってくれず結局床材にばら撒いて卵を産んでしまうことがあります。なので一番良い方法は、土を全面に15〜20cmほど敷いた衣装ケースなどにメス個体を入れてしまうというやり方がです。これだと大抵はケースのどこかの隅を掘り始め、遅くとも数日のうちには産卵を行うでしょう。

1回の産卵数は10〜30個ほどで、28〜30℃でキープすると約2ヶ月前後で孵化が始まります。無精卵の場合は産卵直後から卵殻がフニャフニャだったり産卵後しばらくしたらカビてきたりするので、そうなったものはなるべく速やかに取り除いた方が良いでしょう。

繁殖の責任

爬虫類を殖やしたいという気持ちはよく分かりますが、もし販売を行うつもりなのであれば管轄の保健所に相談して動物取扱業の登録を行う必要があります。販売を行う予定がなくとも、継続して何度も繁殖をさせているということ自体が「業」であるとみなされる場合もあるようなので、むやみやたらと興味本位だけで爬虫類を繁殖させることは控えましょう。

もし飼育していたフトアゴヒゲトカゲがたまたま繁殖してしまったというのであれば、友人知人や爬虫類専門ショップに引き取ってもらえるように話を進めておくことです。そして、それ以降は殖えないように雌雄を別々にして飼育しておくことです。繁殖を狙うなら、最後のことまで責任をもって考えておきましょう。

 

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