どうも、SHUです。
日差しが強い季節に欠かせないサングラス。紫外線から目を守るという実用性の面ではもちろんのこと、ファッションアイテムの一部であるアイウェアとしても欠かせない存在となりました。そんなサングラスの中でも圧倒的な人気を誇るのがレイバンのサングラスですが、レイバンのサングラスは種類が豊富で迷うという方も多いのではないでしょうか?
そこで今回はレイバンのサングラスの中でも1本持っておいて絶対に損しない、どんな人にでも似合う“ウェイファーラー”を紹介したいと思います。
はじめに:Ray-Banについて
Ray-Ban(レイバン)は「光を遮断する」という意味があり1937年にアメリカ空軍航空隊パイロットの頭痛や吐き気を緩和する目的でサングラス制作を要請されたことをルーツに持つ、光学機器メーカーのボシュロム社が創立した歴史あるブランドです。「光学的に目を守らなければ、サングラスとは呼べない」が設立時の基本コンセプトで、当時からUVカット技術という性能面に注力してきました。1986年にはアメリカン・ファッション・デザイナー協議会から「世界最高級のサングラス」と称され世界で最も有名なサングラスブランドとなり、今では世界中のセレブや芸能人を含め多くの人に愛用されています。
1999年にラグジュアリーアイウェアの世界トップ企業であるイタリアのルックスオティカグループに買収され現在に至りますが売却以降は斬新なデザインを売りにしたモデルも多く、今でもブランドとして進化を続け品質・デザインなど名実共に機能的で評価の高いサングラスを数々世に送り出し続けています。
CLASSIC LENS(G-15・B-15)
レイバンのサングラスには豊富な種類のレンズが存在しますが、レイバンを語る上で欠かせないのが最高品質で高性能なクラシックレンズです。1937年の創業以来進化してきた代表的なソリッドカラーレンズである“G-15”や“B-15”は、元々軍事用として開発されたという歴史から特殊強化処理が施された高純度光学ガラスで作られハードな耐久テストに合格したものだけを使用しており優れた透明性と快適性・防護性・耐久性を誇ります。
“G-15”はグリーンレンズのG・“B-15”はブラウンレンズのBという意味で、15というのは可視光線透過率15%からきています。可視光線透過率は0%から100%で表されてレンズがどれだけ光を通すのかを表しており、数字が高ければ明るく低ければ暗くなります。“G-15”と“B-15”は85%の可視光線を吸収しほぼすべてのブルーライトを遮断することで、クリアな視界とカラーコントラストを実現しレンズを通しても裸眼に近い自然な視界を提供します。また精巧なメガネレンズと同じ精度で研削・研磨をほどこすため視力に影響するような濁りやレンズ内の不純物がなく、長時間の使用でも不快感や疲労感を感じることがありません。
レイバンのトレードマークでほぼ全てのモデルに標準装備されている“G-15”は他のレンズと簡単に識別することができ、見え方もグレーに近いグリーンでクセのない非常に使い勝手の良い万能なレンズカラーです。“B-15”は可視光線透過率の割には比較的明るく見えるので、車の運転などサングラスは使いたいけれど暗くなり過ぎるのも嫌だなって場面におすすめのレンズカラーです。
Wayfarer(ウェイファーラー:RB2140)について
Wayfarer(ウェイファーラー)は、1952年の誕生以来セレブやミュージシャン・アーティスト・ファッショニスタなど多くのファンから愛されるレイバンのサングラスの中でも特に人気なモデルです。数多くのロックミュージシャンが“自由と個性のアイコン”として身に付けていたり、いくつもの映画に登場していたりと“ロックの象徴”や“反体制の象徴”として絶大な人気を保持し続け今もなお世界中の人々を魅了している伝説的なモデルです。
ウェイファーラーの名を冠したモデルは複数存在しますが、今回はキング・オブ・スタンダードである“RB2140”というモデルを紹介したいと思います。
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ORIGINAL WAYFARER CLASSIC(RB2140)
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NEW WAYFARER CLASSIC(RB2132)
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WAYFARER FOLDING CLASSIC(RB4105)
- WAYFARER II CLASSIC(RB2185)
etc.
Original Wayfarer Classic(RB2140)というモデルはサングラスの歴史の中で最もメジャーなスタイルで、レイバンに限らずサングラスの代名詞と言っても過言ではありません。
インターナショナルフィッティングとアジアンフィッティングの違い
日本国内で販売されているレイバンのサングラスには、海外と同様の仕様であるインターナショナルフィッティング(USフィット)とアジア人向けに開発されたアジアンフィッティング(JPフィット)のモデルが存在します。
アジアンフィッティングは、①フロントの傾斜角度を緩やかにしたデザインで頬骨を押さえつけたりフレームの跡が付くことを解消し、②フロントカーブを緩やかに抑えアジア人の頭部ラインに違和感なく快適に馴染むようにし、③テンプルは長く緩やかにカーブした設計で長時間使用でも締め付けを感じにくいようにし、④ノーズパッドは接地面積を考慮し長めに高く設計することで鼻にピッタリとフィットし顔の高い位置に固定されずれにくいように、アジア人向けによりフィットするように設計されたモデルで多様な顔の輪郭に対応できるようになっています。
ウェイファーラーであれば“RB2140F”のように、品番の末尾に“F”がつくモデルがアジアンフィッティングの規格となっています。
【インターナショナルフィッティング】
- RB2140 901 50-22(Standard)
- RB2140 901 54-18(Large)
【アジアンフィッティング】
- RB2140F 901 52-22(Standard)
- RB2140F 901 54-18(Large)
※“901”はフレームカラーの表記になります。
ここで注意したい点がもうひとつあります。品番を見ると分かると思いますがインターナショナルフィッティングとアジアンフィッティングではサイズ展開が全く異なります。
インターナショナルフィッティングのスタンダードサイズである“RB2140 901 50-22”を例に挙げると“50-22”の部分がサイズ表記になりますが、片側レンズ横幅が50mm鼻幅が22mmとなります。ラージサイズはスタンダードサイズと比較して片側レンズ横幅が4mm長く鼻幅が4mm短くなっており、サングラス全体の横幅も4mm長くなっています。アジアンフィッティングの場合は片側レンズ横幅が52mm鼻幅が22mmなので、片側レンズ横幅が2mm長くサングラス全体の横幅が4mm長くなっています。
サングラス単体で見たらあまり違いがないように見えますが、日本と海外の仕様やサイズなど微妙な違いによって着用時の印象やフィッティングはまったく別物と言ってもいいでしょう。購入時は実際に正規取扱店等で試着してみて購入することをおすすめします。
ウェイファーラー以外のモデルであればインターナショナルフィッティングを取り扱っている店舗も多いのですが、ウェイファーラーのインターナショナルフィッティングを取り扱っている店舗はネットショップも含めごく一部に限られるので、国内で購入するのであればほぼアジアンフィッティングに限られます。
そもそもインターナショナルフィッティングは基本顔の彫りが深い欧米人に向けたモデルなので、人によってはノーズパッドが鼻に乗らなかったりフレームが頬骨に食い込んだりすることもあるようです。テンプルは店舗で調節してもらうことができますが、サイズ選びで迷った際にはレイバン公式サイトのサイズガイドを参考にするといいでしょう。
カスタマイズオーダー商品について
レイバン公式サイトではカスタマイズオーダー“Ray-Ban REMIX(レイバンリミックス)”というサービスがあります。
ウェイファーラーなどレイバンの人気モデルからお好きなモデルをセレクトし、豊富なフレームカラーやレンズカラー・種類から自由にカスタマイズすることができます。またフレームのテンプル部分やケースに好きな文字を入れることもでき、世界にひとつだけの自分好みのサングラスを作ることができます。サングラスもファッションアイテムとして多少は流行り廃りがあるアイテムでもあるので、自分の好きなモデルを時代のニーズにあった風にカスタマイズできる点も嬉しいポイントですよね。カスタマイズオーダー商品のオリジナルレイバンは20日前後でイタリアから届くそうですよ。
サングラスケースについて
ウェイファーラーなど通常のサングラス購入時に付属するケースはスタンダードカラーとしてブラックとブラウンがありますが、基本的にはサングラスケースの色を選ぶことはできません。しかし店舗によって交渉次第では取り替えてくれるところもあるので、希望する方は購入店舗に問い合わせてみてください。
また先ほど紹介したカスタマイズオーダー商品では、スタンダードカラーの他にビンテージレザーなど通常のラインナップにはないサングラスケースや色を選ぶことが可能です。但し、時期によってはケース在庫の売り切れ等で選択できない場合もあるようです。
ウェイファーラー取扱時の注意点
ウェイファーラーはレイバン初のプラスチックフレームのサングラスとしても有名ですが、主要部分はアセテートという素材が使用されています。アセテートは熱に弱く60°の熱で変形をし始める性質があります。たまにウェイファーラーを運転用のサングラスとして車内のダッシュボード等に置きっ放しにされている方もいますが、真夏の炎天下の車内温度(とくにダッシュボード上)は70°を超えることもあるので絶対に車内に置きっ放しにはしないようにしましょう。歪んだり変形の原因となり、フィッティングが合わなくなってしまいます。また新品の商品であっても輸送状況や保管状況等によって形状やフィッティングが微妙に異なる場合があります。購入時には実際に試着してみてフィッティングを確認・調整することをおすすめします。
まとめ
レイバンのウェイファーラーの歴史を辿れば1952年の誕生から常に人気を博していたわけでなく、人気が低迷し大幅なデザインの再設計を行ったり、2006年までの55年間一時市場から姿を消していたりした時期もあるんです。しかし復刻後は元のデザインに戻しカスタマイズできるようにしたりと、変わらぬ伝統を保持し続けながらも時代のニーズに応え少しずつ進化しています。ただの普遍的なサングラスなのではなく、完成されたデザインや優れた機能性などサングラスとして他の追随を許さない点も長年愛され続ける理由なんでしょうね。レイバンのウェイファーラーはジーンズであればリーバイスの501というように流行を超越したスタンダードな定番アイテムと言っても良いでしょう。
またブランドとしての歴史が長いぶん購入時の選択肢が現行品に限らずヴィンテージものがあったり…気分を変えてマットブラックのものが欲しくなったり…違う色のレンズのものが欲しくなったり…フォールディングも旅行など持ち運びに便利だなと思ったり…気付いたらサングラス沼にハマってコレクションしていますよ(笑)
個人的にウェイファーラーはやっぱりインターナショナルフィッティングのスタンダードサイズが一番気に入っています。堀が深い欧米人向けなので私の場合ノーズパッドはちゃんと鼻に乗るんですけどフレームが頬骨に当たって笑った時とかにサングラスがズレてダサいことになるんですが、レンズ横幅50mmのフィッテングが自分の中で一番しっくりきててなんだかんだよく使っています。あとフロントの傾斜角度がキツいインターナショナルフィッティングの方がウェイファーラーっぽいというか、尖った感じがロックっぽくて好きなんですよね。私的にアジアンフィッティングはインターナショナルフィッティングと比較するとどうしても他社メーカーのサングラスとデザインが変わらないような感じがしてしまいます。