【株式投資の基礎】株価の割安度・割高度を判断する投資尺度「株価純資産倍率(PBR)」とは?

どうも、SHUです。

今回は株式投資や銘柄研究を行うにあたって、株価の割安度・割高度を判断する投資尺度「株価純資産倍率(PBR)」について解説していきたいと思います。ぜひ参考にしてみて下さい。

この記事を読むメリット
  • 株式投資の基礎の理解
  • 株価純資産倍率(PBR)の理解
この記事を読んだ後の未来像
  • 株価純資産倍率(PBR)から株価の割安度・割高度を判断することができる
  • 株価純資産倍率(PBR)の目安が分かる

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はじめに:株価純資産倍率(PBR)とは

株価純資産倍率(Price Book-value Ratio:以下PBR)とは、株価の割安度・割高度を判断する投資尺度で有名なもののひとつです。

同じような投資尺度のひとつに「株価収益率(PER)」というものがありますが、PERは「一株当たり純利益」に対して株価がどの程度の水準にあるかを示しています。一方でPBRは「一株当たりの純資産」に対して株価がどの程度の水準にあるかを示しています。

会社が赤字経営だと利益を前提としたPERでは株価の割安度・割高度を判断することが難しいですが、 PBRであれば純資産を前提としているので赤字の会社であっても銘柄研究の判断材料に使えるという特徴があります。

PERとPBRはどちらも株価の割安度・割高度を判断する投資尺度で同時に使用されることが多く、どちらも単位は「倍」で表され基本的に数字が小さければ「割安」大きければ「割高」という点では変わりません。しかしPERは「純利益」PBRは「純資産」という違いがあり、割安割高の意味合いが全く異なることだけは覚えておきましょう。

【株式投資の基礎】株価の割安度・割高度を判断する投資尺度「株価収益率(PER)」とは?

2021年5月22日

純資産(自己資本)とは会社が解散するときに総資産から借入金などの負債を引いたもので、最後に株主の手元に残る返済不要の資産のことです。なので会社の「解散価値」とも言われており、株主にとって会社財産に対する自分の持ち分を表したものになります。この純資産が多ければ多いほど会社の資産状況は安定する傾向にあります。

PBRはこの純資産をベースに計算するので会社の財産価値を正当に映した株価になっているかどうかがよく分かり、会社が株価に対してどれだけの資産を持っているかを判断するための尺度にもなります。

また将来的に成長が期待される会社は株式を買う投資家が増え株価が上昇しPBRも高くなる傾向にあり、PBRは投資家の評価値(期待度・人気度)も表していると言われています。つまり、PBRは会社の総合力に対する市場の評価とも捉えることができます。

株価純資産倍率(PBR)の確認方法

PBRは『会社四季報』もしくはネット証券などでも確認することができます。一応、計算方法は以下のとおり。

株価純資産倍率(PBR)の計算方法

株価純資産倍率(PBR)=株価÷一株当たり純資産(BPS)

PERは一般的に来期の予想一株当たり純利益を用いて計算するのに対し、PBRは直前期の実績一株当たり純資産を用いて計算します。

株価純資産倍率(PBR)の目安

PERは何倍以下(以上)なら割安(割高)という明確な基準がないのに対して、一般的にPBRは1倍が株価下値でそれより低いか高いかが割安度・割高度のおおまかな目安となります。

PBRが1倍ということは、つまり株価と一株当たり純資産の比率が同じということを意味します。これは理論上、会社が解散したとしても投資額はそのまま戻ってくることを意味します。なので通常株価はPBR1倍以上になることが多く、1倍未満の株価であれば会社の資産価値と比較して割安と判断されます。

しかし、PBRはPER同様に会社の成長性は含まれていないという欠点があります。PBRが1倍を大幅に下回る水準で長期間推移している銘柄は、業績不振などで市場から低い評価を受けている可能性があります。業績不振で赤字経営が続けば純資産が減少していくことになるので、PBRが1倍未満だからと言ってすぐに投資するのではなく業績・財務内容や特殊要因の有無も併せて確認するようにしましょう。

逆にブランド力や独自技術・優れた人材など数字に表れない資産価値を持つ会社の場合、純資産以上の価値を備えていると言えPBRも高く評価されやすい傾向があります。投資家は会社の成長を見据えて投資するので、PBR1倍を大幅に超える数字であっても割高とは言えないケースもあります。ただPBRの数値が異常に高くその理由がわからない場合、ちょっとしたネガティブ要素で急落するリスクもあるので注意しましょう。

また、経営状態がしっかりしているにも関わらずPBR1倍未満で市場に見落とされている会社も稀にありそういった会社はかなり狙い目です。必ずどこかで修正され、PBR1倍未満の状態は解消されるはずです。一般的にPBR1倍未満の状態が長期間放置されることはまずありません。

そうした意味でもPBRは株価下値を見るための尺度という意味合いが強く、PERと併せて現在の株価が割安なのか割高なのか判断すると良いでしょう。ただPERもPBRも絶対的な数字ではないので、あくまで会社の業績や財務内容なども併せて総合的に考慮して判断することだけは必ず覚えておきましょう。

まとめ

今回のポイントを、まとめると以下のとおり。

  • 「株価純資産倍率(PBR)」は株価の割安度・割高度を判断する投資尺度のひとつで、投資家の評価値(期待度・人気度)も表している
  • PBRの単位は「倍」で、目安は「1倍」
  • 基本的に数値が小さければ「割安で、投資家の評価値は低い」数値が大きければ「割高で、投資家の評価値は高い」
  • PBRは『会社四季報』などで確認することができる
  • PBRの数値だけでなく、会社の業績や財務内容なども併せて総合的に考慮して判断しましょう
  • 判断材料は『会社四季報』で揃えよう

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