「爬虫類は懐くのか!?慣れるのか!?」爬虫類飼育初心者の素朴な疑問に答えます!

どうも、爬虫類ブロガー“SHU”です。

この記事では「爬虫類は懐くのか!?慣れるのか!?」をテーマに、爬虫類飼育初心者にありがちな素朴な疑問に対して私なりの見解を紹介したいと思います。是非参考にしてみて下さい!

「爬虫類は懐くのか!?慣れるのか!?」

引用:アルダブラゾウガメ – Wikipedia

そもそも「懐く」とは?

動物の「懐く」というのは群れやつがいを作る動物や子育てをする哺乳類に起きる現象のことで、動物同士がとるコミュニケーションのことをいいます。人に懐くのはその進展系で「動物が人に馴れ親しむ。親しんで従う。」ことを言います。

では、爬虫類はどうでしょうか!?

結論から言うと、一部を除く爬虫類は基本的に人に懐くことはありません。

爬虫類は基本的に群れを作りませんし、他の動物と触れ合う生きものではありません。他の動物と接触するときは捕食する側か捕食される側ということになり、それ以外のコミュニケーションはストレスの原因にもなります。

基本的に餌以外のコミュニケーションは取れないといってもいいでしょう。爬虫類が餌を求めた本能的な反応や敵意を持っていない状態が、いわゆる「慣れた」状態で決して「懐き」ではありません。なので爬虫類が「触ってもいいよ」まではいっても「触ってほしい!」とまではいきません。

実はコミュニケーションを取りたがる爬虫類も存在する!?

とはいえ、コミュニケーションを取りたがる爬虫類も一部存在します!それは「アルダブラゾウガメ」です。

アルダブラゾウガメは群れで生活するタイプの爬虫類で、爬虫類の中でもずば抜けて知能も高く懐き方は小動物に近い感覚です。しかし、ゾウガメは100年以上生きますし100cm以上の甲長に200kg近い重量で値段も20~30万程します。サイズも値段も規格外なので、とても爬虫類飼育初心者におすすめできる爬虫類ではありません。

爬虫類飼育初心者におすすめの人慣れしやすい爬虫類

ゾウガメほどではありませんが、リクガメなんかはよく人慣れし手間暇かけた分愛情で返してくれることも多いので小動物的な魅力も兼ね備えています。リクガメの中でもとくに「ヘルマンリクガメ」あたりが爬虫類飼育初心者でも飼いやすくおすすめです。

まぁ、今では「ヒョウモントカゲモドキ」や「フトアゴヒゲトカゲ」なんかも累代繁殖されすぎて「懐く」と言ってもいいほど人慣れしていますが…。ヒョウモントカゲモドキが野生個体(WC)と繁殖個体(CB)で顔つきが全然違うのがその典型的な例です。

まとめ

これから爬虫類を飼ってみたいという方で犬や猫・小動物などのような哺乳類の懐き方を期待しているのであれば、爬虫類は飼うべきではないと個人的には思います。

ちょっと前まで爬虫類飼育はある程度年配の男性が大半を占めるマニアックな趣味でしたが、最近では爬虫類飼育者の人口も増えてきて飼育者層も変わりつつあり若い女性も多く爬虫類を飼育するようにまでなりました。

以前はおじさんたちが女子高生にひたすら貢ぐように爬虫類も一方的な愛情で飼育されてきたイメージでしたが、最近は「あなたに尽くすから、あなたも私を愛してね」みたいな愛情で飼育されている爬虫類たちが多くなってきたような印象を受けます。異性にとことん尽くすような人は爬虫類飼育に向いていますが、恩返しを求めるような人はどちらかというと爬虫類飼育は向いていないと思います。

今は外来生物問題などもありこれから可哀そうな末路をたどる爬虫類たちを増やさないためにも生半可な覚悟で爬虫類飼育を考えている人は諦めて、10年もしくはそれ以上一途に爬虫類を愛し続けられる人にぜひ飼ってほしいと私は切実に願っています。