私が「介護福祉士」として働く理由

どうも、SHU(@kitajimashuichi)です。

 

私は「介護福祉士」として働いています。

しかし、本来ひとりでコツコツ仕事をこなすことが好きで、人と関わることが不器用で苦手な私には決して向いている仕事とは言えません。

そんな仕事でも、かれこれ3年10ヶ月(2018年2月現在)続けています。

 

今回は、私が「介護福祉士」として働く理由について書きたいと思います。

 

私が「介護福祉士」として働く理由

最初に言っておきますが、私が介護福祉士として働く理由は「献身的に人の役に立ちたい」とか「高齢化社会に社会的意義を感じた」とか、そんな人や国のためではありません。

確かに介護の仕事をする上でそういった使命感を持って仕事をすることも大切ですが、そういう人に限って介護の仕事は続きません。

私は、あくまでも自分のために介護の仕事をしていることを前提にお読みください。

 

人の”ストーリー”を知ることができる

冒頭で私は人と関わることが不器用で苦手だと書きましたが、人がこれまで歩んできた人生(ストーリー)を知ることはものすごく好きなんです。

 

高齢者は人生において大先輩です。

そんな人生の大先輩が、これまでどういう仕事をしてきてどういう人生を送ってきたのか。

人それぞれに、その人なりのストーリーがあります。

介護を行う上では、その人が送ってきた人生に沿った支援をすること目的とします。そのため病気を治すためだけの病院などとは違い、人の人生にここまで介入できる仕事は介護だけと思います。

 

小説や漫画を読みながら、主人公を自分に置き換えて共感し自分を見つめなおすように、

私は介護の仕事を通して、高齢者がどういう人生を送ってきて現在に至ったのか自分に置き換えて共感し、それを通してこれから自分はどうあるべきなのか、自分を見つめなおすことができています。

 

人の”ラスト”と向き合える

私は、介護の仕事を通して多くの人の死(ラスト)と向き合ってきました。

少なからず関りを持ち、生活を支えた人が亡くなるということは、文字では表せないような虚無感があります。

 

最後を送り届ける人間が、本当に自分なんかでよかったのか・・・

その人のために、最善を尽くせただろうか・・・

自分が行ってきた介護という仕事が、その人にとって良いものだったのだろうか・・・

 

人の死を通して気づくことは多くありますし、考え深いものがあります。

また、そこから学ぶことも多くあります。

 

人と関わる仕事に正解なんて存在しない

私は介護の仕事を始めて、常に「答え」を求めて仕事をしてきました。

 

どういう介護をすれば喜んでいただけるのか?

どうすれば効率よく仕事できるだろうか?

なにが正しくて、なにが間違っているのか?

 

しかし、そこに「答え」なんてありませんでした。

言わば、「すべて正しくて」同時に「すべて間違っている」ようなもの。

 

これまで介護の仕事を通して多くのことに気づき・考え・学んできましたが、知れば知るほど介護業界に抱く疑問は深まるばかりです。

 

まるで私は、ゴールのない迷路を彷徨っている探究者のよう。

そこで出会う高齢者という人生の先輩に道しるべを求めながら、

その迷路を楽しんでいるのだろう。