どうも、SHU(@kitajimashuichi)です。
連日テレビやネット等のニュースでも報じられていますが、西日本豪雨による被害が甚大なものとなっています。
ニュースを見るたびに胸が痛くなります。
今回、西日本豪雨の被害に遭われた方心からお見舞い申し上げます。
また、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。
西日本豪雨では、西日本を中心に多くの地域で河川の氾濫や浸水害、土砂災害など甚大な被害が出たということもあり、各地でボランティアの人員が圧倒的に不足しています。
ぜひ皆さんにも災害ボランティアに興味を持っていただき協力してほしいと思い、私の過去の経験をもとに誠に勝手ながらこの記事を書かせていただくことにしました。
別記事にも書きましたが、私は昨年九州北部豪雨により被災した福岡県朝倉市へ、近場ということもあり災害ボランティアに参加しました。
また災害とは直接関係ありませんが、私が保育士資格を持っているということもあり、今年の9月にカンボジアの方に保育所支援等その他諸々のボランティアのため訪問する予定です。
このように私はここ数年何か困っている人の力になれないものかと、積極的にボランティアにも参加するように心がけています。
私も機会があれば災害ボランティアに参加したいと思いますので、皆さんもこの記事を読んでいただき少しでも興味を持っていただけたら災害ボランティアの協力をよろしくお願いします。
災害ボランティアへの参加方法
団体や各自治体によって、参加方法は異なります。
また、被災地におけるボランティア活動の内容も常に変化していますので、ボランティアをご希望の方は直接団体や各自治体へお問い合わせ願います。
お手持ちのスマートフォン等でも「西日本豪雨 + 災害ボランティア + 自治体名 or 団体」などで検索していただければ、災害ボランティアの受け入れを行っている団体のサイトやそれをまとめたもの・応募フォームなど様々な情報が出てくると思いますので検索してみてください。
災害ボランティアに参加される際の注意事項
私が思いつく範囲で、羅列していきたいと思います。
- 一般家庭で作業される際、廃棄するものでも家族にとっては大切な思い出の詰まったものばかりです。取り扱いには十分に配慮しましょう。
- 一般家庭で作業される際、片付けの前に保険や補償(罹災証明など)のために、被災の現状を写真で撮るなどして記録しましょう。
- 水に浸かった車はエンジンをかけないようにしましょう。(発火やエンジンが全壊する恐れがあります)
- 冷蔵庫やエアコンのフロンガス回収を忘れずにしましょう。
- 被災された方のペースに合わせましょう。話す際には真剣さと笑顔を時折織り交ぜて聞き手となりましょう(笑顔がなくなると逆に被災者の方が心配される場合があります)。
- 破傷風などに注意しましょう(ケガの無いよう長袖・長ズボン・手袋・長靴は必ず装着しましょう)。
- 熱中症に気を付けましょう。大量の汗や通気性の悪い服での作業・睡眠不足・お酒の飲みすぎに要注意。
- 塩分と休憩はしっかりとりましょう。
- 無理せず・ケガ無く、次の日のためにも元気は残しておきましょう。
災害ボランティアに適した恰好・最低限準備した方がいい物
災害ボランティアに参加される際には、自分自身がそこの場所で生きていくために必要な物や活動に必要な物などを持って行く必要があります。
流通が十分に復旧している地域の場合は、お金を持参し積極的に被災地内で物を買うのも支援のひとつです。逆に、流通が十分に復旧していない地域では食料などを購入できない場合もありますし、品切れになりやすい場合にはボランティアが購入すると被災者に迷惑をかけるこ とにもなります。
また、特殊な装備品は被災地近郊での入手が困難な場合もあります。
自分が宿泊・活動する場所の状況を事前によく調べて、現地での購入・入手が難しそうなものはきちんと持って行くようにしましょう。
私が今災害ボランティア用のために所有しているものに関しては参考のために写真とリンクを掲載しておきますので、ぜひご活用ください。
帽子 or ヘルメット
頭を保護するために着用しましょう。
ヘルメットを持っている人は少ないと思うので帽子で構いません。現在持っているものでいいので災害ボランティア時には必ず着用するようにしましょう。
ゴーグル
砂ボコリが目に入らないようにゴーグルを着用した方がよいでしょう。
防塵マスク
被災地は砂ボコリが激しいことが多いので、しっかりした立体型の防塵マスクがおすすめです
粉塵を吸い込むと、まれに短期間で病気を起こす恐れがあります。
N95マスクが理想的です。
活動ができる汚れてもよい服装
暑くても必ず長袖・長ズボンを着用するようにしましょう。
長袖・長ズボンであれば私服でも作業服でも何でも構いません。私は災害ボランティア時にはツナギを愛用しています。
災害ボランティアに行かれる時期に合わせて、ジャケットまたはコート・暖かい下着(フリースインナーなど)があると良いでしょう。
また、着替えも用意しておきましょう。
厚手で長めのゴム手袋 or 革手袋
ゴム手袋は物を運ぶ際に重宝します。
ただし1~2日程使用するとぼろぼろになりますので、活動日数に応じて沢山持って行きましょう。100円ショップなどでも購入することができます。
軍手は滑りやすく危険なため基本NG(ゴム手袋の中にはめるのであれば汗を吸うので良い)。
長靴・安全靴・上履き
長靴はできるだけ長いタイプで、踏み抜き防止鉄板入りがベスト(踏み抜き防止の安全中敷もあります)。
片付け作業を行う際、ガレキの釘の踏み抜き事故を予防するためや、つま先の上に運んでいる家具などを落としてもケガしないようにするために重要です。
安全靴も釘の踏み抜きに耐えられるものもありますので、良く確認して購入しましょう。
体育館等の避難所での作業では上履きが必要な場合もあります(物を運んだりする際にはスリッパより上履きの靴が良いでしょう)。
タオル or 手ぬぐい or ウエットティッシュ or ティッシュペーパー
水筒
常時携帯できるようなサイズのものに水を入れるのがベスト。飲み水としてはもちろん、手が汚れた際や目にゴミが入った際に洗うことができます。
私は軽くて素早く水分摂取しやすいよう、スクイズボトルを愛用しています。
飲み物はこれと別に丸1日作業するとして1人当たり2~3Lほど持っていくと良い
名札
災害ボランティア受付時に配布されるケースもあります。
もし何かあった際の身元確認や、災害ボランティア先の地域の人たちや他の災害ボランティアに参加されている人たちと交流する際にも重宝します。
ウエストポーチ or デイパック
何でもいいので荷物をひとまとめにでき、常時携帯できるものがおすすめです。
泥だらけで置く場所がないことも・・・
私は大きくて作業時等には携帯できませんが、汚れても構わない大容量のデイパックを愛用しています。
- 雨具:上下別のもの。防寒具としても使用できる
- 梅干し:熱中症予防
- ミニ応急セット(絆創膏・常備薬)
- 貴重品(お金)
その他
携帯電話、充電器、パソコン、ラジオ、懐中電灯、電池、ビニール袋、筆記用具、健康保険証、身分証明書(運転免許証)など、必要に応じて持っていきましょう。
ライフラインや流通の復旧度合いによって必要になるかもしれない物
水
人間は、1日に2~3Lの水が必要です(暑い季節はもっと必要な場合もあります)。
活動場所では気軽に水道を使うことができないこともありますので、1~2Lの水を毎朝水道から水筒やペットボトルに入れて活動場所に持って行きましょう。
食料
朝食・夕食はもし宿泊する場合ホテル・旅館等で食べることができる場合もあります。昼食は前日または当日の朝に購入して活動場所に持参しましょう。
私の経験上、災害ボランティア先で購入できたケースはあまりありません。また、ほとんどの場合グループで行動するので途中で抜けて購入しに行くということも難しいと思われます。
そのため事前に準備していきましょう。
例として、7日間の活動のために必要な食料・飲料水の必要量を解説します。
やや多めに見積もって、水1日3L・食料1食当たり1,000kcal程度を準備しましょう。
調達が困難なものについては、適宜代わりのものを工夫して考えましょう。
エネルギーの計算
1,000 kcal×3食×7日=21,000 kcal 程度必要
主食:おかず:おやつ・飲み物 = 5:3:2 程度とする
- 主食
400kcal程度のものを25個程度
計算根拠
400kcal×25=10,000kcal
カロリーメイト(通常の4本入り)=400kcal
乾パンやパンの缶詰も100g 1缶が400kcal弱程度
その他、クラッカー(ナビスコのリッツL438kcal)、ラーメン(チキンラーメン375kcal)等電気が復旧していて電子レンジ等の使用が可能の場合はパックご飯が便利(200gで284kcal、130gで191kcal、300gで441kcal程度)
ただし、電子レンジの使用は被災地の電力需要の負担になる可能性がある
チョコレートやナッツ等もエネルギー源になる
- おかず
100g程度の缶詰等を、7日間で30~40個程度
食物繊維のある野菜類を含めること
ゴミを考えると、缶よりもレトルト・パウチ包装のものが好ましい
計算根拠
1食に1~2缶とする
ツナ缶は、1缶で油なし100kcal、油漬け200kcal程度
150kcal×40缶=6,000kcalとなる
- おやつ・飲み物
自分の好きな物を中心に適宜
- 水
2Lペットボトル×10本+α
または、ポリタンク(18Lまたは20L)+ペットボトル数本
(宿泊・活動予定場所の水道が復旧している場合には持参不要)
- 食器
- 熱源
電気が復旧していない場所での活動を予定している場合、可能であればキャンプ用などのコンパクトなコンロ等もあると良い
食料・飲料水の総重量
合計30~40kg程度
計算根拠
水:3kg×7=21kg
缶詰:150g×40=6kg
カロリーメイト80g×25=2kg(乾パンだと、174g×25=4.4kg程度)
保温水筒
宿泊先でお湯を入れて来ると、昼食にカップラーメンやアルファ化米を食べるのに便利です。
寝袋
寒い時期は冬山対応製品が理想です。
現地の最低気温が0度前後の場合、より寒い日もあるかもしれずさらに10度程度余裕があると理想的です。
フロアマットなど
銀色マット(発泡ウレタン系の厚手のもの)が理想的です。100円ショップ等でも購入することができます。
寝袋の外側にシュラフカバーがあると理想的です。
テント
宿泊場所の確保ができず、避難所内等の宿泊もできない場合に必要な場合もあります。
しかし、寒い時期のテント生活は健康を害するおそれがあるためなるべく避けましょう。
簡易トイレ・トイレットペーパー
断水していて水洗トイレが使えない場合があります。活動日数分必要に応じて持っていきましょう。(簡易トイレはビニール袋と古新聞でも可)
消毒液
断水していて手洗いができない場合があります。必要に応じて手指の消毒用のジェル状アルコールを持参しましょう。
自動車(ガソリンタンク)
被災地では活動拠点や宿泊場所と活動現場が離れていることが多く、災害ボランティアセンターで交通手段の提供ができない場合も多いですので、自前の自動車があると活動できる地域や内容が広がります。
ただし、活動場所の近隣で給油が難しい場合には、時々ガソリンスタンドが十分に営業している地域まで給油に行く必要があります。
ガソリンタンクを持参すると給油の頻度を減らすことができます。
その他
ろうそく・マッチなど
その他活動に応じて必要となる道具と用途一覧
ほとんどの場合、災害ボランティアセンターで以下の必要な道具は貸してくれます。
しかし、東日本大震災の時は被災地の範囲が広すぎるために災害ボランティアセンターで必要な道具の準備が難しいところもありました。
今回の西日本豪雨でも同様の事態が予想されます。可能であればこれらの活動に使う道具を持参すると良いでしょう。
- 剣スコップ:固い土・堆積した泥
- 角スコップ:床下の泥出し・道路や側溝などの平たいところ
- 十能:縁の下・側溝
- ミニスコップ(コテ):家の中の細かい泥
- じょれん・どうぐわ:側溝
- バール(大・小):土壁落とし・家具の解体・床板はがし・側溝の蓋開け・テコがわり
- かけや:土壁落とし
- のこぎり:流木などの裁断・フローリングの床板はがし(壁枠用か植木用が便利。)
- デッキブラシ・たわし:床板・道路・壁掃除
- 水切り:雑巾より便利
- モップ:水切り・拭き掃除
- バケツ:ぞうきん・タオル洗い(壊れにくい丈夫なものが良い。取っ手が壊れやすいので入れすぎに注意。)
- 一輪車:荷物、泥の運搬・水を入れるなど(深いタイプがおすすめ。)
- 土のう袋:泥・細かいがれき・廃棄物を入れる(腰を痛めるので6~7割以上入れない。水は時間がたてば抜けるので気にしない。平に積み重ねると崩れにくくきれい。泥が流れ出さないようにしっかり口を結ぶ。)
- ほうき:掃き掃除(屋内用と屋外用は分けて使う。)
- 雑巾・タオル:拭き掃除(普通タイプが何かと便利。大きいとかえって不便。)
- スポンジ・歯ブラシ:細かいところの掃除
- ちりとり:水切りがわり・狭いところの泥だし(割れにくい金属性がおすすめ。)
- 左官用フネ:機材、長靴の洗浄(資材担当で活躍。)
- 高圧洗浄機:高いところの洗浄・道具の掃除(レンタルあり。)
- チェーンソー:流木、倒壊家屋の処理(使い慣れている人のみ。)
- ブルーシート:家財などの下に敷く・資材の保管・屋根補修
- パワーショベル:荷物運搬・がれき撤去・泥だしなど(レンタルあり。免許必須。バケットサイズ0.1立米が手ごろ。)
- フレコン(トン袋):大量の泥(重機での回収が必要。)
- 軽トラック:人・物の運搬(小回りが利いて狭い道でもOK。レンタルあり。)
おわりに
Yahoo! をはじめとするネットサービスが、支援募金の特設サイトを立ち上げて支援を募っています。
主な災害支援募金サイトのリンクを張っておきますので皆さんも是非利用してみてください。
ネット募金を利用すればどこからでも小額から募金することができます。
- Yahoo! 「平成30年7月梅雨前線等による大雨被害緊急災害支援募金(Yahoo!基金)」
- MAKUAKE 「西日本を中心とする豪雨災害の支援募金」
- CAMPFIRE 「【2018年7月豪雨被害】緊急災害支援金」
- さとふる 「西日本豪雨 災害緊急支援募金 」
- 楽天クラッチ募金 「平成30年7月西日本豪雨被害支援募金」
- LINE 「西日本豪雨災害の被災者支援」
- ドラえもん募金(1回の電話で108円の寄付ができます。この番号は携帯電話・公衆電話からはご利用できません。)TEL:0990-513-006
各サービスの内容を確認したうえで、募金することをおすすめします。残念なことに、善意を逆手にとった募金詐欺が横行する可能性も否定できません。まずは情報を精査して、利用規約等をよく読み、できる範囲で募金することが望ましいです。
今後被害が少しでも小さく収まること、そしていち早い復興を祈っています!
ここまで読んでいただきありがとうございます。
この記事を少しでもたくさんの方に読んでいただけたらと思いますので、SNS等での拡散をよろしくお願いします!