どうも、爬虫類ブロガー“SHU”です。
コーンスネークを飼育する場合には、どんなアイテムを揃える必要があるのか?この記事では、コーンスネークの飼育に必要なアイテムを紹介したいと思います!是非参考にしてみて下さい!
はじめに:コーンスネークとは
コーンスネークはアメリカ合衆国南東部に広く分布し、最大で約80〜150cmにまで成長します。ペットスネークの中で最もメジャーなヘビで、日本でも繁殖個体が多く流通しています。
飼育下では約15〜20年以上も生き、体色は赤・橙・黄・灰色など変異が大きく体色より濃い斑紋が入っており黒く縁取られている個体が多いです。腹面の体色は白く市松模様状に黒く角張った斑紋が入っており、コーンスネークの名前の由来は諸説ありますがこの斑紋がトウモロコシのように見える事が由来するという説もあります。
和名:コーンスネーク
英名:Corn snake
学名:Pantherophis guttatus
分布:アメリカ合衆国南東部
全長:約80~150cm
寿命:約15~20年
棲息環境:地表棲~半樹上棲
活動パターン:夜行性~薄明薄暮性
食性:肉食(動物食)
コーンスネークの飼育に必要なアイテム
コーンスネークの飼育に必要なアイテムをまとめると以下の通りです。
ケージ
一般的に地表棲のヘビを飼育するのに必要なスペースは、トグロを巻いた時の面積の3~5倍のスペースが必要とされています。コーンスネークは最終的に成体で全長が80~150cm程度になるので、それに合わせて飼育するために理想的なケージサイズは60cm×45cm程度の床面積が必要となります。実際には45cm×45cm程度で終生飼育することも可能ですが、本来それではやや手狭であるということを頭に入れておきましょう。
紫外線・可視光線ライト
ヘビは食べたものを消化吸収する構造が優れており冷凍マウスなど餌から必要な栄養がほとんどすべて摂取できてしまうため、昼行性の爬虫類のように強い紫外線は必要としません。そのためコーンスネークなどナミヘビの飼育に紫外線ライトは必ずしも必要ではありません。しかし野生下だとヘビも頻繁にバスキングを行っている様子が観察されていたりもするので、もし観賞用のライトを設置するのであれば弱めの紫外線を含む爬虫類用のライトを設置するといいでしょう。
保温器具(パネルヒーター・保温球・サーモスタット)
コーンスネークなどナミヘビの飼育にはパネルヒーターを使用するのが一般的です。パネルヒーターはケージ全体を温めるほどの効果はなく、どちらかというとヘビがお腹を温めて消化吸収を促すという点でかなり重要な役割を果たします。そのため寒い時期に限らず基本的には年間を通して使用します。
パネルヒーターは空気全体を暖めるほどの能力は持っていないので、冬季など特に寒い時期にパネルヒーターのみでは数か月間の拒食や消化不良に陥るなんていう話もよく聞きます。そのため空気全体を暖めるためにエアコンや保温球を併用した方が良いとされています。
コーンスネークなどナミヘビの場合レイアウトによってはかなり立体活動も行うので、保温球をケージ内に設置するのは火傷や事故の原因になり危険です。保温球を設置する際にはドーム型のソケットを使用して、ケージ外部から保温するようにしましょう。保温球は基本的にパネルヒーターの設置側に設置し、温度管理をしてください。
保温球等を使用する場合には、温度が上がりすぎないように調整するためのサーモスタットも併用すると良いでしょう。温度調節機能を備えていない保温器具の場合、限界まで温度を上げようとしますのでケージ内が暑くなりすぎてしまい、最悪の場合生体が死んでしまう可能性があります。
シェルター・アクセサリー
爬虫類の中でも特にヘビは「正の走触性」が強く、体が何かに密着していると落ち着くという性質を持っています。シェルターのサイズが大きすぎるとかえって落ち着かないのでヘビに最適なシェルターのサイズはトグロを巻いてピッタリと収まるサイズ感が丁度良いということになります。そのためヘビのシェルターは成長に応じて徐々に大きくしていくことが、ヘビにとって最良の選択だと言えます。
温度・湿度計
コーンスネークに快適な環境が作れているか定期的にチェックが必要です。
- 日中・夜間:28~30℃が目安
- 湿度:60~70%が目安
※ケージ内全体が暑くなりすぎないように温度が低い場所を作ってあげてください。
※乾燥を感じれば自ら水に浸かり調整するので、湿度はそこまで気にしなくて大丈夫です。
床材
乾燥していて清潔な環境を保つことができるものであれば基本的に何でも構いません。キッチンペーパーやペットシーツ・新聞紙・アスペンチップ・ヤシガラなどを利用するのが一般的です。コーンスネークは本来竹林などの森林に生息しているので、松を原料にしている爬虫類専用の床材もおすすめです。フンなどの排泄物は毎日取り除き、キレイに保ってあげましょう。また、定期的に床材は交換しましょう。
水入れ
コーンスネークに限らずヘビにとって、水入れは最も重要なアイテムのひとつです。ヘビは思いのほかたくさんの水を飲むだけではなく水中に身体全体を浸していることも多く、特に脱皮前は古い皮膚をふやかすためにずっと水入れの中でトグロを巻いて居座っていることもあります。なので水入れはコーンスネークがトグロを巻いて全身がすっぽり入るサイズを必ず選ぶようにしましょう。重量がありひっくり返しにくい安定したものを用意しましょう。
ヘビは水中で排泄することも多いので水は定期的に交換して、キレイな水を常に用意してあげてください。新しく入れる水は、30〜35℃程度のぬるい水を入れるようにしましょう。水温が低いとストレスでエサ食いが落ちたり、消化不良を起こすこともあるので注意が必要です。
エサ
コーンスネークが野生下で主食としているのはマウスなどの小型哺乳類・鳥類やその卵・トカゲやカエルなどの爬虫類・両生類などです。特に成蛇はマウスなどの齧歯類を好んで食べており、飼育下でもほとんどの個体が冷凍マウスに餌付くので無理に他のエサを与える必要はありません。
冷凍マウスは肉・骨・内臓・血液など全てが含まれた完全栄養食で、コーンスネークの生育に必要なタンパク質・カルシウム・ビタミンンなどをバランスよく含んでいます。なのでそれらのみを与え続けても健康に終生飼育することができるので問題ありません。
冷凍マウスは内臓までしっかりと解凍して与えてください。またエサを与えすぎたり、食後にハンドリングすると吐き戻しをするので注意しましょう。
お手入れ用品
日常メンテナンスとして、メインとなるのがケージ内の掃除です。不潔な環境はコーンスネークにとって危険な病気の発生源になることもあるので、なるべくこまめにフンは取り除くようにしましょう。また高温多湿を好む爬虫類のケージ内は、ウイルス・菌・カビなどの温床にもなりやすいので注意しましょう。爬虫類専用のクリーナー・消臭剤は、天然由来成分のアイテムばかりなので生体にとっても安心です。
まとめ
コーンスネークは最大で約80〜150cmにまで成長しますがサイズの割にはそこまで広い飼育スペースを必要としないので、非常に飼育しやすい爬虫類で飼育初心者には特におすすめです。是非コーンスネークの飼育にチャレンジしてみて下さい!